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2016年02月20日

エンタ君

久しぶりです。かなり元気にやっているよ。

去年は、考えるところがあって、
晩秋あたりから、自分の在り方を変えようと思ってから、
諸々調子がいいんだけど、
なんと説明すれば良いのかわからないのと、
まだ主に自分の内面でのことなので、もう少しまとまってから作品に生かそうと思って、
ちょっとブログもツイッターも書くのをやめてたんだよね。

今日久しぶりにブログを書くのは、
俺がALL LIVING THINGSの後にやっていたPOUND ROCKのドラムだったエンタ君が、昨日肝臓ガンで亡くなられたそうで、
こんな心残りなことってあるんだと思って、
自分のために書きます。

エンタ君との出会いは、
日雇いで建設現場でのバイトをしていたとき。

俺の方が年上だけど、
建設現場では先輩のエンタ君に知り合って、
何度か同じ現場で働いているうちに、
音楽好き同士で話すようになり、
エンタ君がやっているバンドのライブに誘われて、
高円寺だったか、吉祥寺だったかのライブハウスに観に行ったんだよね。

そのときに、本当にエンタ君のドラムが素晴らしくてビックリしたんだよ!

エンタ君とは、建築現場でもウマが合って、
同じ現場になることがわかると、前日から楽しみで、
現場が楽で午前中に終わった時には、二人で昼間から飲みに行ったりして。

それで、俺からエンタ君にバンドを一緒にやらないかと誘って、
それから始まったのがPOUND ROCK。

そして、POUND ROCKが終わったのは、
いろんなタイミングでうまくいかないことが続いて、
俺のリーダーとしてやっていく気力が弱くなっていたのに気がついたエンタ君が、
バンドを辞めたいと言ったからなんだ。
Saxの秀ちゃんは「続けよう」と言ってくれたんだけど、
俺は、そこで心が折れてしまったんだよね。

だから、それ以来、エンタ君と連絡を取ることはしなかったんだけど、
俺のLineには、エンタ君のアカウントは表示されていて、
本当は、ak_rolling でアルバムを出した時にも、エンタ君に聴いてもらいたかったんだよ。
でも、意地というか、なんか連絡がしにくくて、連絡しなかったんだ。
そうしているうちに、もう、何年、年月が経ってしまったんだろう。

でも、ずっと気になっていて、ユウリ君にも「もし今度またバンドをやるなら、エンタ君という凄いドラマーがいて!」という話をするくらいで、
で、バンドをやるやらないは別として、やっぱりまた楽しく飲める関係に戻りたいと思って、
先月の終わりに連絡したんだ。Lineのメッセージでね(汗)。電話するのは照れくさかった。
「久しぶり〜。今度の土曜日飲もうよ。」みたいなシンプルな誘い。
でも、その30分後くらいに「やっぱりその日ダメになったから、また連絡する。」って連絡したんだ。

その日、俺のメッセージは、既読になることはなくって、
数日後、既読になっていたんだけど、
エンタ君からはなんの返信もなく。

俺のしっているエンタ君なら「お〜、久しぶり。了解。良いね。行こうよ」くらい送ってくるはずだから、
何かおかしいなと思っていたんだ。それか、ものすごく嫌われたかなと(笑)。

それで、今朝、POUND ROCKのギターだった梅から連絡があって、
エンタ君が昨日亡くなったこと。
5年前にエンタ君のお袋さんが亡くなったタイミングで実家のある山形に帰っていたこと。
1ヶ月前に肝臓ガンの末期であることが判明したこと。
を教えてくれたんだ。

俺はなぜ、Lineではなく、電話をしなかったのだろう、
なぜ、あと半年でも早く、連絡を取って、アルバムを送って、聴いてもらわなかったのだろう、
やっと連絡をとりかけたときに、こんなことってあるのかな。

もし、俺をお気に入りのミュージシャンと思ってくれたひとがいたのなら、
その人には、俺のお気に入りのミュージシャンは、エンタ君だったということを知っておいてほしいし、

ドラムのプレイ自体も素晴らしいんだけど、
彼は、本当に音楽が好きで、アイデアの引き出しもたくさんあって、
POUND ROCKのアレンジの多くは、エンタ君のアイデアが生かされていたんだ。

俺が、ラウドなバンドをやめたのは、もうラウドな音を聴かなくなったから、
もう自分のやることに説得力が出ないと思ったからで、
それで、POUND ROCKで、もっと幅を広げたロック?をやろうと思って、
試行錯誤したんだよね。

歌い方もなにもかもが、今までと全然違くて難しかったから、音も言葉も、実験、実験という感じ。
俺個人については、上手くできたかわからない。

でも、突き詰めていったら、激しい音をやっていた時には味わったことのない空気が生まれて、
ライブに来た音楽好きの男友達が「幸福な時間をありがとう」って言ってくれて、
俺も「こんなことも出来るんだ、音楽って」って感じて、本当に嬉しかったんだ。

俺はPOUND ROCKのことを、解散の経緯もあって、
「色々実験したバンド」って言って済ませてしまってきたんだけど、
本当は、実験という言葉で終わらせてはいけない、
とても素晴らしいバンドだったんだよ。スタジオもライブも、楽しかった。

そして、実験をさせてくれたのは、エンタ君をはじめとするメンバーの懐が深かったから。

エンタ君のドラムの素晴らしさは、POUND ROCKのライブを観てくれた人はしっているだろうけど、
本当はもっとたくさんの人にエンタ君のドラムを聴いてもらいたかった。

それでも、POUND ROCKの2枚目のデモ(Slowly)を録音した時、
エンタ君が、「今まで録った音源で一番良いのができた!」と言ってくれたこと。

エンタ君が酒を飲んで、寝てしまうと、ぶっ叩いても、何しても起きなかったこと。

俺の好きなドラマーのエンタ君が、俺がたたくジャンベを「マジで結構良いよ!」と言ってくれたこと。

ライブの打ち上げをして、俺は途中で帰ったんだけど、朝、エンタ君が、初対面の俺の沖縄の男友達の家で寝てたらしくて、ビックリしたこと(笑)。

俺が金を貯めようと思って、東京から一旦埼玉の実家に戻った時に、引越しを手伝ってくれたこと。

モータウンの話や、ビートルズ、ストーンズ、ビーチボーイズ、いろんな音楽の話、ドラマーの話をしてくれたこと。

エンタ君の実家の山形の芋煮会の話や、たまこんにゃくをお土産に買ってきてくれたこと。

エンタ君が「ロッカーは破天荒でないと!(笑)」みたいなことを言っていて、
俺が「そういう昔のロックはいらねーんだよ(笑)」みたいなことを言ったこと。

エンタ君がドラムを叩くと出る空気感。音楽で周りの空気が温かく溶けていくあの感じ。

音楽で純粋に尊敬できて、気も合う人に、一生で何人出会えるだろう?明るくてナイスな男でした。

いつか、エンタ君と、話せなかった俺のソロアルバムの話や、俺が息子のオムツを取り替えている話をしたいよ。

心残りはあまりにあるけど、一緒に音楽ができて最高でした。
次の世でも俺と友達になってください。





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posted by akira at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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